桃のお花ブログ

この世を楽しむ日々のあれこれ、じっせん。私による私のための記録。

『二都物語』がしんどすぎて死にそうなので、箇条書きの感想など書き連ねてみる(読書レビュー:ネタバレあると思う)

チャールズ・ディケンズ作『二都物語』上下巻読み終わり!

大好きなブラスタっていうゲームから、原点が知りたくて読んだところ…

新しく知ることが多すぎた。フランス革命の裏ではこんなことがあったかもしれない。

 

ざっとあらすじ(Wiki引用)

2つの都市ロンドンパリを舞台として[1]、ダーニーとカートンという2人の青年と、無罪の虜囚の娘であるルーシーとの関係を軸に、フランス革命前後を描く。トーマス・カーライルフランス革命史英語版』(1837年刊)に触発されて著された歴史小説[1]、作者後期の佳作の一つ。

二都物語 - Wikipedia二都物語 - Wikipedia

 

ルーシーたち一家の苦難と幸福を描きながらも、

序盤からフランスのただならぬ不穏な空気を漂わせ、

着実に着実にきらびやかなフランスに影を落とし、フランス革命へと誘っていく過程が

かなり生々しく描かれてます。後半からはギロチンも登場。ラ・ギヨティーヌ。

 

その抗いがたい波に、ダーネイもカートンもルーシー一家も巻き込まれていくわけなんだな…。

愛とか正義だけじゃやっぱ生きていけないよね。それでもたくましく生きようとする人間がいて、ほんと、色々と考えさせられる本だ…。

 

結局人間て誰が上に立とうと、立場が変わればみんな同じことするんだ…

それとも飢えによって頭おかしくなってただけなのだろうか…。

 

 

ここからはさらに箇条書きの感想が続きます↓(ネタバレ含んでる)

 

いやっ、しんどすぎるっ!!!でも尊い!!!

ひ~~~~んカートンお前えええええええ

そんな強行突破してでも、愛した存在へ一命を捧げちゃうのかよ😭

そんな、身代わりすることないじゃ~~~ん😭😭😭

覚悟を決めるまでの葛藤がほとんどないの、え、本当になかったのかい…?

いや、いや幸せになってくれよ~~~~

 

でもでも…ある意味カートンにとってはあれが幸せだったのか…

 

最後どうなるかあらかじめ知ってはいたけど、

ダーネイが覚悟を決めてフランスへ舞い戻るってなったとき、

いや、帰るなあああああカートンが死んじゃうでしょ!!!

てなってしまった🤣

ダーネイにはダーネイなりの考えがあったから戻ったわけなんだけどね。

 

身代わりになった理由はルーシーたち家族への献身の現われなのか、

自分がなるはずだった(あったかもしれない)世界線にいる、ダーネイとその家族を

守ることで、自己満足したのか…なんて最初考えてたけど(正解はないのかも)

最後の章で全部わかった…

 

そうだね、誰にも振り向かれず愛されず、悲しみもされてこなかったカートンの名は

後世まで語り継がれて、皆からの感謝と敬愛に包まれて安息の地に眠るのでしょうね😭

 

だとしても、ハッピーエンド至上主義は泣いちゃうよ😭😭😭

 

いや、ほんと一気に伏線を回収して、さらに最後の結末を憶測というか

カートンの予知?によって締めくくって、あとは読者の想像に任せていくスタイル…

 

余韻が残って切ないやら尊いやらどうすれば…情緒…

 

ギロチンにかけられる前の、針子の女の子とのシーンでもう涙腺が大崩壊した。

穏やかな表情、やめ…やめてくれ。それは私に効く。

 

罪なき人達すら呑みこんでしまう共和国政治、本当に恐ろしい時代だったんだな…

処刑される前なんて正気保ってられないでしょうに、二人の間だけは神聖で穏やかな空気が流れていたんだな…

 

宗教がこの世界にあって良かったと、思った。

だって死後の世界に希望持てなかったら、この時代生きてらんないでしょ。

 

時節カートンが頭の中で繰り返していたイエス・キリストのセリフ…

かなり印象深かった。

 

上巻でドファルジュ夫妻についてのあれこれを読んで、よくわからなかったのが

下巻でうわ~~~こえ~~~ってなった。マダム・ドファルジュの復讐への信念・執念恐るべし。結局飛んできた硝煙?は一体なんだったんだろう。

 

ミス・プロスとマダム・ドファルジュの対決も、お互いに本気で命を張ってて胸熱だった🔥

一方は復讐に燃え、もう一方は愛するルーシーたち一家を一秒でも長く遠くへ逃がそうという情愛に燃えていたわけなんだけど。対比がすごかった。

 

その後の、一家が馬車に乗ってパリから抜けるシーン、ほんとハラハラした…

んで、ダーネイが意識戻しつつあるシーン、カートンの名を呼ぶのほんとつらい

もういないんだよ…

 

意識朦朧の(カートンが眠らせた)ダーネイに無理矢理手紙書かせるのもほんとしんどかった…。ルーシーとの約束を最後まで守り続けて、ほんとカートンお前は男の中の男よ…

 

最後の終結までのスピード感が半端なかった。

それにしても、人間の心理描写がこまか~く書かれてて本当にチャールズ・ディケンズ

凄すぎると思った。人間は醜いのだ…仕方ない。

 

「オリヴァー・ツイスト」は見てられなかったけど、これは本当に最後まで見て良かった!もう一回読みたいなと思った良本だった!!

 

 

はあ…一息で駆け抜けた感ある…考えがまとまらなくて支離滅裂になってるね。

まあ、それもご愛嬌ということで🤕

読み終わってロスがすごい…。劇とかないかな…。

 

 

最後にブラスタの『二都物語』を原点とした曲を載せよう。

これはカートン視点のもの。もうイントロだけで泣けるほど好き😭

歌詞が染みすぎる。作品読んだらなおさら…

Gravitateの意味、「引きつけられる」なんだ…うわあ…


www.youtube.com

 

こっちはダーネイ視点。

作品を読む前はカートンの視点ばかり考えてたけど、

ダーネイの方も考えさせられるな…幸せになれよ…


www.youtube.com

 

ということで、この行き場のない感情を取り敢えずブログにぶつけてみよう、という

記事でした~